国語、母国語?

国語の成績が

思うように上がらない

という悩みや相談を

保護者の方から

寄せていただくことは多いです

 

努力を怠っていないとして

なぜ国語の成績があがらないのか

それは

あがる手前だからです

あと少しがんばれば

目に見える結果がでるはず

なのに

思うように←これが曲者

上がらないから

焦ってしまう

 

国語は算数や

他の教科のように

できた具合がすぐに数字になって

あらわれる、ということは

残念ながら少ない科目です

早くて3ヶ月

つまり冬休みのがんばりが

やっと新学期にあらわれる

で、早いほう

夏休みにやっとこさ

 

努力が足りないなら

なおさら結果は見えにくい

 

国語力は年齢と共に

成長していくのが普通です

衰えることはないはず

母国語であれば

 

知らない語句を調べたり

大人の難しい言葉を聞いたり

新しい言葉やことわざや慣用句を

どんどん使って

身につけていけるはず

 

母国語でない場合は

努力がかなり必要になります

語彙を増やす、単語を覚える

言い回しを用例とともに覚える

使ってみる、までいかないことが

多いですから

 

せっかく国語が母国語なのに

お家では

ヤバ〜

一つで

困った、も かわいい、も

すませているとしたら

もったいないですね

 

かわいい、にしてみても

愛らしい、小さい、美しい、いじらしい

幼い、いたわしい、ほほえましい、大切にしたい

いろいろニュアンスが違うでしょう

 

大人が言葉を子どもに合わせて

簡単にしすぎないように

気をつけていきたいものです

 

 

 

 

与えられた場所

教室に入ってすぐ

気がつくことですが

座席の配置は

どこの教室でも

だいたい共通しています

 

おしゃべりを自分のペースでしてしまう子

他の子に迷惑をかけそうな子

いわゆる

ブラックリスト

そんな子は最前列の端

さらに立ち歩く癖などある子は

最後列の端

はてには

他の子と一列あいて離れ小島

 

心が痛みます

 

何回席替えをしても

学年が変わっても

いつも席が決まっています

 

また悪いことに

端は壁際であることが多いので

まっすぐ座れずに横座り

後ろに向きやすいので

近くの人にまたちょっかい

壁に向いたら落書きも

壁紙を剥がしてみたり

 

たいていは悪循環です

 

ですが他の子を守るため

集団授業である以上

仕方なくそうせざるをえない

大人達の苦肉の策です

 

与えられた場所が

望まない環境であるならば

変わるように

小さな努力も必要でしょう

 

いつも端の席でないか

席替えで場所が変わるか

知っておくことも大切

 

そして不思議なことに

普段のテストでは点が取れるのに

肝心の入試本番で

上手くいかないのも

落ちつかない君

おしゃべりさんであることが多いです

 

今日のクラスの6年生

その話をしたら

俺のことや、と顔色が変わった人が一人

やはり最前列の端に座っています

だって性格やから

治らへん、としょんぼり

 

まだ時間あるから大丈夫

気がついただけでも違うから 

どうか諦めないで

他人は変えられないけれど

自分は変えられるからね

 

未来を切り拓くのも自分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先生どんな人?

新しいクラスが始まって

初回はみんな様子見です

 

普段やんちゃな子も大人しく

おしゃべりも控えめに

 

それは講師も同じ

最初が肝心

できるだけ怖い先生に見えるように

服装にも一層気を遣う、なんて先生も

 

怖い先生

優しい先生

お兄さん先生かおじさん先生か

おばちゃん先生かお姉さん先生か

年齢を経ているからベテランとは限りません

若いけれども教え方は抜群にうまい、など

どんな先生かは

子どもも大人も気になるところ

 

先生何歳?

先生結婚してるの〜?

先生彼氏おる!?

 

よく聞かれる質問です

たまに

先生どこの中学出身なん?

どこの大学?

 

おばちゃん講師が

正直に答えるわけがありません

 

う〜ん、歳は846歳!

えー!魔女やん?

なんて偽の年齢で答えて誤魔化す、

という先生や

26歳やで〜と20以上サバを読む、

とにっこりされる先生も

はっきりと

そんなこと言うわけないやん、と

答えちゃうよ、という先生も

 

私といえば

嘘はつきたくありません、が

本当の年齢を答えたくもありません

 

必殺聞き返し☆

なんでそんなこと知りたいの、

です

 

不思議なことに

大抵の子が黙ってしまいます

なんで先生の歳が知りたいのか

わからなくなってしまうのでしょうか

自問自答、考えこむ子ども達を横目に

さ〜授業いこか〜で終了です

 

強者もいます

えーだって気になるやん!

なんで気になるの?

えー、えー、だって。。。

そうかそんなに先生のこと好きなんやな

ありがとう、さ〜授業やろか〜

 

さらに強者は次の週に

先生、チェッカーズて知ってる?

小学生が考えたとは思いがたい質問です

おうちの方から聞いてこいと

言われている感満載です

本当はたのきんトリオがドンピシャ

と心の声は置いといて

 

誰かから

なにかしらの情報を得るには

アタマ使うこと

言葉選ぶこと

相手が答えたくなるような質問を

考えて欲しいものです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終わってないからさ

授業があれば

たいていは次回にテストがあります

内容を覚えているか

復習に時間を費やしたか

 

そのテストを集める時に

どの学年どこのクラスでも

一人か二人

あー、もう終わった〜!

とぼやきます

 

終わった、は

テスト時間が終了した、ではなく

おそらく点数が悪いので

(人生?)終わった、です

つまり

全然できなかった、と同義です

 

私はこの終わった〜、が

あまり好きではなく

そんなくらいで終わらへん!

と声をかけます

 

なんで点数悪いくらいで終わるんよ、と

聞いたこともあります

すると

お母さんが激怒する、とのこと

 

大人にしてみれば

笑ってしまうような終わり具合ですが

子どもたちにしてみれば

お母さん=世界の全部、かもしれません

 

悪い点数には怒りたくなりますが

怒っても点数は上がりません

次から隠すようになるだけ

下手をするとカンニングなど

悪い方向に進んでいくことが多いです

 

サボる、怠ける、の結果が

悪い点数なのだから

 

なんとなく観ていた韓国時代劇で

主人公が嵌められて

ボコボコに殴られ、斬られ

血をだくだく流しながら

大丈夫だ!俺はここからが強い

と叫びました

 

終わって、ない

 

諦めたらそこで試合終了ですよ

の名言がひかるバスケ漫画でも

終わった、と思いたくなるところで

終わらない

 

簡単に終わった、と

つぶやかないでほしいのです

テストくらいで

志望校を決める模試でも

たとえ入試でも

 

どん底でここからが強い、と

言えるメンタルを

 

終わってないからさ

 

 

 

当たりでもハズレでも

新シーズンが始まりました

中学受験塾は2月が新学期

学校での学年より一足先に進級です

 

1月末から1週間もたっていなくても

不思議です

一学年上のしっかりした顔つきに

 

今日は灘中を目指す

なったばかりの6年生のクラスです

4年の時には

水筒のお茶がこぼれた〜

筆箱忘れた〜

先生〜眠たい〜

な状態だった彼らが

背も伸びて

声も低くなって

消しゴムも落とさなくなりました

 

成長、というのは近くにいると

気がつきにくいけれど

必ず、しているものだから

 

生徒たちにはもちろん

講師たちにも

新しいクラス新しい顔ぶれ

新しい出会いです

 

もしかしたら

今年の先生はハズレみたい

去年は当たりだったのに

なんて

ちょっと不安に感じたり

また同じ先生か〜

なんて

残念な気分になったり

きっと子どもたちも

大人たちも

 

でも

当たりに思えたベテランの先生が

うちの子の顔を覚えていなかった

ハズレ決定の先生が

思わぬ生き様を見せてくれた

そんなことも

 

当たりでもハズレでも

やることは同じです

自分の学習を進めるだけ

 

講師の私も

できるだけ

ハズレと思われないように

もちろん

成長していくつもりです

 

みんな、がんばれ

関西の中学受験生達が

一息ついた頃

首都圏では入試本番がスタート

東海地区もいよいよ

 

まだまだ

受験生の彼ら、彼女らが

とりまく大人達が

こわい夢を見なくてすむ日まで

もう少し、あと少し

 

遠くからでも

応援している誰かがいることも

少しでもわかって欲しくて

 

がんばれ、なんて言えないくらい

がんばってきたことは

じゅうぶんわかっているから

元気に行っておいで

 

終わってしまえば

きっと

やってきたことが無駄ではなかったと

思えるはず

 

消しゴムのカス

鉛筆削りにたまった木屑

シャーペンの芯の折れた先

くしゃくしゃになった計算用紙

 

みんな

力になっているから

 

 

 

 

 

 

 

東大の、その先

大学を卒業するためには

卒業論文という関門がある大学も

多いと思います

 

東大に通うムスコ氏から

卒論が全然進まない旨ぼやきが

聞こえてきました

 

この人は

入試の前日に鼻血を大量にだし

当日朝にお腹を壊し

試験会場で初恋の人に再会した

人でもあります

 

中学受験で第3志望に進学

大学受験で涙を飲み

進路振り分けで肩を落とし

(東大には3年次までに成績順で

学部を決めていく

進路振り分けがあります)

就職活動がうまくいかない予感しかないので

大学院に逃げる

そんな人です

 

つまり

東大に入りたいから

灘中を受ける

難関中学を目指す

良いと思います

 

しかし

東大に受かっても

試練は続くかもしれないのです

こんな入ってからも頑張らないといけない

学校もないでしょう、というくらい

 

合格は決してゴールではない

 

であるならば

未来に生きるための

今の勉強をしなければいけない

つまずいた時に

あの時あんなに頑張れたんだから

きっと大丈夫、と思えるような

 

何のための勉強か

誰のための勉強か

子どもたちに伝えられる大人でありたいと

思うのです