できたと終わった

灘中を目指す子達の

特訓クラスで

テスト監督をしていました

 

するとまだ半分くらい

テスト時間が残っているのに

 

テスト用紙をふせて

自分も顔をふせて

 

体調不良だといけませんし

居眠りも一応声をかけないと

 

大丈夫?調子悪い?

熱測ってくる?

 

→大丈夫

テストがもう終わってるから

 

終わったから寝ようかな、と

そんなところでした。

 

答案用紙を見るとあらら

まだ結構白い

まだ時間あるから

もう少しがんばろう

なんて声をかけながら

諦めてしまったその子に

まだ終わってないよと

伝えたくて

 

まだ時間あるよ

気持ちは焦るけれど

諦めたくなるけれど

がんばらずに諦めたら

きっと後悔するからさ

入試までだって

 

鉛筆をまた持ってくれたのを

確かめた矢先に

また別の子が顔をふせて

 

声をかけてみると

こちらは

大丈夫できてるから、と

なるほど全部のマスが

きっちり埋まって

見直ししといてね、と言うと

それもできた

 

じゃあ寝てもいいか

というわけにもいかないのですが

 

できた

終わった

できて終わった、のか

できないから終わったことにした、のか

うまく組み合わさると良いのですが

 

終わった、と思っても

最後の1分1秒まで見直しをして

1点でも取っていこう、と

やはり泥臭くねばってほしい

そんなふうにも思います。

 

テスト中ちょっとくらい寝ても

睡眠不足の足しにならんやろ、と

終わって落書きしてる子

消しパチに興じている子

定規タワー作る子

いろいろですが

 

どうぞこの

1分1秒を大切に

未来につなげてほしいのです